その一杯に“糖”がたっぷり?飲み物に潜む血糖値急上昇のリスクとは

前回のコラムでは、血糖値を上げてしまう「食習慣のチェックリスト」を
ご紹介しました。当てはまる項目はありましたか?

今回はその中から、特に多くの方が陥りやすい 「甘い飲み物をよく飲む」 という習慣が、なぜ血糖コントロールを乱すのかをわかりやすく解説していきます。

目次

血糖値を乱す習慣①:甘い飲み物をよく飲む

「お菓子は控えているのに…」
それでも血糖値が高くなる原因として、意外と見落とされやすいのが“飲み物”です。
ジュースや加糖のカフェラテ・スポーツドリンク・栄養ドリンクなどは、見た目以上に多くの糖分を含んでいます。液体の糖分は吸収が早く、血糖値を急激に上げやすいという特徴があります。

そもそもよく噛んで食べることは“ゆっくりと血管に糖を流し込むので血糖値が緩やかに上がるのですが反対にあまり噛まずに食べる事、まさに甘い飲料は飲めばドッと血管の中に「糖」が一気に流れ込み溢れ出すようなイメージで血糖値が急上昇する原因になります。

すると体はそれを下げようと“インスリン”というホルモンを大量に出して対応します。
この急上昇と急降下を繰り返すことが、体に大きな負担をかける原因に。


血糖値が気になる方は、まず普段何を飲んでいるかを振り返ってみましょう。

甘い飲料に含まれる糖質とカロリー

野菜ジュース・果物100%のジュースならヘルシーで良さそう!砂糖が入っていないから大丈夫!と思われる方も実際多いのですが同じように液体になると血糖値の急上昇に繋がります。

血糖値を乱す習慣②:お酒をよく飲む

また見落とされがちですが「お酒」にも注意が必要です。

お酒に含まれる糖質とカロリー

特に梅酒やカクテル、チューハイなどの甘いお酒は糖分が多く含まれています。
ビール・日本酒・ワインも糖質が高めなので量や頻度には気をつけましょう。

糖質オフを選んだり焼酎・ウイスキーのような糖質が殆ど含まれない蒸留酒を水や無糖の炭酸水などで割って飲むのもひとつの方法です。

飲み物に含まれる糖質は時にはお菓子以上に血糖を急上昇させます。
血糖値の変動を抑えるには、「食事」だけでなく「飲み物」の見直しも併せてする事が血糖コントロールを良好にする為の大事なポイントとなります。

新宿サザンクリニック 管理栄養士 山口裕子

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