まだ9月ですが、日中は夏のように暑く、30度を超える日もありますね。でも、夜になるとコオロギの声が聞こえ、少しずつ秋の気配を感じるようになってきました。気温差が大きくなるこの季節は、体調管理と運動習慣の見直しにぴったりのタイミングです。
目次
なぜ運動が必要なのか?
運動療法は食事療法と組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。具体的には次のような効果があります。
- 血中のブドウ糖を消費して血糖値を下げる
- 肥満の解消
- 筋肉でインスリンの効きを良くする
- 血液循環を活発にして血管の老化を防ぐ
ただし、患者さんによっては運動を制限する必要があります。開始前には必ず主治医に相談してください。
運動を制限した方がよい場合
- ひどい高血糖の方
- 重い神経障害がある方(手足の強い痛みやしびれ)
- 増殖性網膜症のある方
- 進行した糖尿病性腎症のある方
- 足に壊疽がある方
- 心筋梗塞や狭心症など心臓病の方
- 感染症にかかっている方
どのような運動をどのくらいすればよいか
効果的な運動療法は、週3〜5回のペースで行うのが目安です。
- ウォーキングやジョギング、自転車などの有酸素運動
- まとめて30分でも、10分×3回でもOK
- 息が少し上がり、軽く汗ばむ程度の強度が目安(会話はできるレベル)
- 食後に行うと血糖の上昇を抑える効果も期待できます
暑さが残る日中は無理せず、朝や夕方に紅葉を楽しみながらの散歩や、夜にコオロギの声を聞きながら軽く歩くのもおすすめです。
忙しくて運動に出かけられないときは
日常生活の中にちょこちょこ運動を取り入れるだけでも効果があります。
- 電車やバスを待っている間にかかと上げ下げ、膝の屈伸など軽い運動
- エスカレーターやエレベーターではなく階段を使う
- 帰宅時に1駅前で降りて歩く
- バスや電車ではなるべく座らず立つ
- 正しい姿勢を意識する
- トイレの移動で階段を使う
少しの運動でも、毎日積み重ねることで大きな効果が期待できます。秋の訪れを感じながら、「ちょこちょこ動き」を取り入れてみましょう。
ポイント
暑さが残る日中は無理せず、朝晩の涼しい時間帯を活用することで、安全に運動習慣を作ることができます。紅葉や虫の声とともに、体を少しずつ動かす習慣を始めてみてください。