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内臓脂肪

健康診断などで「内臓脂肪」という言葉を耳にすることが増えています。忙しいビジネスパーソンの中にも、「最近お腹周りが気になるけど、内臓脂肪って何が問題なの?」と感じている方は多いのではないでしょうか。ここでは 内臓脂肪とは何か、そして なぜ増えるのか・何が危険なのか を解説します。

内臓脂肪とは何か?

内臓脂肪 とは、お腹の中の胃や腸など内臓の周囲に付く脂肪のことです。皮下組織に蓄積する皮下脂肪と異なり、腹腔内(お腹の内側)にある臓器を包む膜(腹膜)の表面に蓄積します。

内臓脂肪は身体のエネルギーが余ったときに蓄えられる「余剰エネルギーの倉庫」の役割を果たし、脂肪細胞の中に中性脂肪としてストックされます。

適量の内臓脂肪はクッションのように臓器を保護する役割もありますが、過剰に蓄積すると健康に悪影響を及ぼす点で注意が必要です。

内臓脂肪 と 皮下脂肪 には付く場所や性質に違いがあります。

内臓脂肪

腹筋の内側、内臓のまわりに付く脂肪で、主に中高年の男性や閉経後の女性に蓄積しやすい傾向。燃焼しやすく減らしやすい。

皮下脂肪

皮膚の下に付く脂肪で、お尻や太ももなどに付きやすく、特に女性や子どもに多い傾向。燃焼しにくく落としにくい。

つまり、生活習慣の改善によって内臓脂肪は比較的早く減らせるのですが、逆に言えば油断すると短期間で増えてしまう可能性もあるのです。

内臓脂肪が増える原因

では、内臓脂肪はなぜ増えるのでしょうか?最大の原因はやはり 「摂取エネルギー」と「消費エネルギー」の不均衡、つまり 食べ過ぎ と 運動不足 です。消費しきれなかった余分なエネルギーが中性脂肪に変わり、脂肪細胞に蓄積されていくことで内臓脂肪がどんどん蓄積します。特にデスクワーク中心で身体を動かす機会が少ない方や、夜遅い食事・間食が多い方は注意が必要です。

さらに、内臓脂肪が増える背景にはさまざまな生活習慣や要因が関わっています。例えば以下のようなポイントに心当たりはないでしょうか。

加齢・ホルモンの変化

歳を重ね基礎代謝が低下すると太りやすくなります。特に女性は閉経を境に内臓脂肪が付きやすくなります。

食生活の乱れ

暴飲暴食や高カロリー食(脂っこいもの・甘いもの)、アルコールの過剰摂取も内臓脂肪蓄積の原因です。

運動不足

通勤も含め日常的に歩く量が少なかったり、運動習慣がないと消費エネルギーが不足しがちです。

睡眠不足

慢性的な睡眠不足は食欲を増進させるホルモンバランスの乱れを招き、太りやすくなると言われます。

ストレス

過度なストレスは暴飲暴食など生活習慣の乱れを引き起こし、内臓脂肪増加につながります。

喫煙

一見タバコは食欲を抑えるように思われますが、喫煙者はお腹周りに脂肪がつきやすいとの報告もあります。

遺伝的体質

もともと内臓脂肪が付きやすい体質の方もおり、家族にメタボ体型の人が多い場合は注意が必要です。

このように様々な要因が重なって内臓脂肪は蓄積しやすくなります。一方で、「体重は標準だから自分は大丈夫」と油断するのも禁物です。隠れ肥満といって、見た目や体重はそれほど多くなくても内臓脂肪が多いケースもあります。特に若い頃痩せ型でも、中年以降に筋肉が落ちて脂肪が増えた方などは要注意です。

内臓脂肪が招く危険性

では内臓脂肪が増えると具体的にどんな悪影響・リスクがあるのでしょうか?最大の問題は、生活習慣病のリスク上昇です。内臓脂肪が過剰に蓄積すると脂肪細胞から分泌される物質のバランスが崩れ、高血圧・高血糖・脂質異常症(高コレステロール・中性脂肪)といった症状を引き起こしやすくなります。

実際、糖尿病や脳卒中、心筋梗塞、脂質異常症など多くの生活習慣病は、個々の要因よりも内臓脂肪型の肥満が発症原因になっていると考えられています。

内臓脂肪の蓄積によって 「高血圧」「脂質異常症」「糖尿病」 を発症しやすくなり、それぞれ単独でも動脈硬化を進行させますが、複数が重なると心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクは約3倍にも高まるとの報告があります。さらに内臓脂肪が増えると、血管を修復して動脈硬化を防ぐ善玉物質(アディポネクチンなど)が減少してしまうため、血管疾患のリスクが一層高まります。

メタボリックシンドローム

内臓脂肪の増加は、いわゆる「メタボリックシンドローム(メタボ)」と深く関係しています。メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満によって代謝異常が起きている状態を指し、高血圧・高血糖・脂質異常症の予備軍とも言えます。内臓脂肪が多くこれらのリスク因子を複数併せ持つ場合、将来的に心疾患や脳卒中など命に関わる病気を発症する可能性が高いため、早めの生活習慣改善が重要になります。

また、内臓脂肪の過剰蓄積は脂肪肝(肝臓への脂肪蓄積)や痛風のリスクも高めます。

睡眠時無呼吸症候群や関節痛といった不調は主に皮下脂肪型肥満で起こりやすい症状ですが、健康診断で「肝機能異常を指摘された」「尿酸値が高い」といった場合も内臓脂肪が背景にあるかもしれません。

つまり内臓脂肪が多い状態を放置すると、生活習慣病全般の発症リスクが高まり、ひいては命に関わる深刻な病気につながる可能性があるのです。裏を返せば、内臓脂肪を溜めないようにすることで将来の生活習慣病を予防できるとも言えます。

内臓脂肪のチェック方法

「自分の内臓脂肪は大丈夫かな?」と気になる方は、まずウエスト周囲径を測ってみましょう。

メタボリックシンドロームの判定基準では、ウエストサイズが男性85cm以上、女性90cm以上で内臓脂肪型肥満とされています。ウエストはおへその位置で水平に測ってください。

なお、この基準未満でもウエストが身長の半分を超えている場合は内臓脂肪過多の可能性があります。例えば身長170cmの方ならウエスト85cm以上で注意が必要です。

簡易な方法では体組成計で推定内臓脂肪レベルを測定することも可能です。最近の人間ドックなどでは腹部超音波やMRIで内臓脂肪を評価するコースもあるようです。まずはご自宅でウエスト測定をしてみて、高リスクが疑われる場合は医療機関で相談してみると良いでしょう。

内臓脂肪が気になったら新宿サザンクリニックへ

「生活改善しようと思っても何から始めればいいか分からない」「健康診断でメタボを指摘されたけど忙しくて放置している」という方は、ぜひ専門医にご相談ください。新宿サザンクリニックでは、日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医が在籍しており、患者様一人ひとりの症状や生活習慣に合わせた丁寧な診療とサポートを行っています。数値のコントロールはもちろん、日常生活のアドバイスも含めて総合的にサポートいたします。内臓脂肪が気になる方には、血液検査などで関連する健康指標(血糖値・コレステロール値・肝機能など)をチェックした上で、食事や運動の具体的な改善ポイントをご提案します。必要に応じて内臓脂肪を減らす効果のあるお薬の処方や、継続的なフォローアップも可能です。

当院は新宿駅南口から徒歩0分という抜群の立地にあり、通勤やお出かけのついでに立ち寄りやすいクリニックです。平日夜21時まで診療を行っているため、お仕事帰りにも余裕を持って受診いただけます。さらに院内処方を採用しており、診察後にそのまま院内でお薬をお渡しできます。わざわざ外の薬局に行く手間が省けますので、忙しい方にも大変便利です。

内臓脂肪は放置せず、早めの対策が肝心です。専門医のサポートを受けながら、無理なく健康的なお腹周りを目指しましょう。当院では新宿駅南口0分の通いやすい環境で皆様の健康づくりを応援しています。内臓脂肪や生活習慣病について気になることがありましたら、お気軽に新宿サザンクリニックへご相談ください。健康的な毎日をサポートするために、スタッフ一同お待ちしております。