診療科紹介

糖尿病内科

当クリニックにおける糖尿病治療

糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症は、食の欧米化、食べすぎや飲みすぎ、運動不足、喫煙、ストレスなど、悪い生活習慣が最大の危険因子となるため、生活習慣病と言われています。

これらの病気は、長く放置することによって、後に心筋梗塞や脳梗塞などの大きな病気を引き起こす原因になることがあります。 これをメタボリックメモリーと呼び、早期の適切な介入により合併症の予防や進展を抑止することがとても大切です。

ところが、多くの糖尿病患者様は、病院受診では待ち時間が長い、自宅近くの開業医では夜受診できない、などの理由で適切は血糖コントロールができていないのが現状であります。

当院は、新宿駅南口0分とアクセスが良く、遅い時間まで診療を行い、空腹時血糖値、HbA1c値、尿検査などの院内迅速検査導入や院内処方(受診後院内でお薬を渡します)により利便性を追及しております。

また経験豊富な日本糖尿病学会認定糖尿病専門医と専門の資格を持つ療養指導士による、医学的根拠に基づいた無理のない正しい療養指導を提供いたします。

こんな症状は受診をお勧めします

・健診等で血糖値の異常を指摘された

・食事を減らしていないのに痩せてきた

・尿の回数が多く、量も多くなった

・のどが渇いてたくさん水分を摂るようになった

糖尿病とは?

糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖)が高くなる病気です。血液中のブドウ糖を体の細胞の中に取り込むためには、すい臓から出るインスリン(血糖を下げるホルモン)というホルモンが必要で、なんらかの原因でインスリンの量が不足したり、その効きが悪くなったりして起こります。血糖濃度がいつも高くなると、全身の臓器に悪い影響が及んできます。

糖尿病は、大きく「1型」と「2型」と「その他」の3種類に分けられます。

(「その他」の糖尿病には、すい臓や肝臓など他の病気が要因となって起こる糖尿病や、他の疾患のために使用している薬物(ステロイド等)による副作用によって起こる糖尿病が含まれます。どのタイプの糖尿病の場合も、血糖濃度が高いことで起こってくる影響は共通しています。)

1型糖尿病

膵臓にある、インスリンを作る細胞(膵β細胞)がある時から壊れていき、インスリンが分泌されなくなって起こる疾患です。若い頃に発症することが多いのが特徴です。

原因は、はっきりとはわかっていませんが、自らの細胞が攻撃される「自己免疫」によるものと考えられています。

1型糖尿病では、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が極度に低下、またはほとんど分泌されなくなり、血糖値が高くなり、重篤な症状を引き起こしかねない状態になります。

1型糖尿病の治療のためには、インスリンを生涯にわたって補充することが必要です。

2型糖尿病

生活習慣による影響が強く、日本人に最も多いタイプの糖尿病です。加齢や遺伝的要因のほか、食べ過ぎや運動不足、肥満、ストレスなどが要因とされています。日本の糖尿病患者さんの95%以上は、この「2型糖尿病」です。

インスリンの分泌低下が徐々に起きるとともに、肥満などが原因でインスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性がある)ことで血糖値が上昇します。

発症初期には、インスリンの分泌はある程度保たれていることが多いため、生活習慣の改善が最優先となります。

重度の糖尿病になってしまうと、インスリンの分泌も徐々に低下し血糖コントロールが難しくなってきますし、合併症も招きやすくなりますので、早期に発見し、早期に治療を始めることが大切です。

糖尿病の検査

空腹時血糖値

前日の夕食後、何も食べずに翌朝測る血糖値です。健康診断などでも測定されています。

ブドウ糖負荷試験2時間値

糖尿病の診断のための検査で、10時間以上絶食した状態でブドウ糖負荷を与え、2時間後に測定する血糖値です。

随時血糖値

食事の影響を考えないで測定する血糖値です。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)

中長期的な血糖(糖尿病)のコントロール状況を知るための検査です。採血前約1~2か月間の平均的な血糖の状態を示します。

これらの検査結果から糖尿病の診断を行います。診断後も、血糖・HbA1cの測定は、自覚症状がほとんどない糖尿病の病状を把握するために、定期的・継続的に行う必要があります。

糖尿病の治療

糖尿病は現在のところ治る病気ではないため、一生つき合ってく必要があります。糖尿病治療の目標は、血糖を良好な状態に保ち、それと同時に体重や血圧、血中脂質も良好な状態に保つことで、糖尿病の3大合併症(網膜症、腎症、神経障害)や、動脈硬化による大血管障害(心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患)を起こさずに、あるいは進展を阻止し、健康な人と変わらない日常生活の質(QOL)の維持、および健康な人と変わらない寿命を確保することです。 血糖を良好な状態に保つ上で重要になるのが、継続的な通院・治療です。医師・栄養士の指導のもと、まずは食事療法と運動療法を行います。これだけで良好な状態を保てる患者さんもいらっしゃいます。糖尿病が進行したケースだったり、食事・運動療法だけでは血糖値がなかなか下がらなかったりする場合には、内服薬による治療やインスリン療法を追加することになります。

糖尿病の治療目標

血糖コントロール目標は、空腹時血糖130mg/dl未満、食後2時間血糖180mg/dl未満、HbA1c7.0%未満で、これらは糖尿病の3大合併症(網膜症、腎症、神経障害)を予防するための目標になります(年齢や治療状況により目標値は異なりますので、個々の患者さんの具体的な数値目標は、主治医にご確認ください)。

糖尿病の注意すべき三大合併症

糖尿病網膜症(目の合併症)

目の奥には、網膜という光や色を感じる神経細胞の膜があります。高血糖の状態が続くと、網膜を栄養する細い血管がダメージを受け血流が悪くなり、進行すると眼底出血や硝子体出血、網膜剥離を引き起こしたり、時には失明に至ったりするケースもあります。 糖尿病網膜症は、かなり進行するまで自覚症状が無いことが多いため、目に特別な異常を感じなくても眼科を受診し、血糖コントロールの状態に合わせて定期的に眼底検査などを受ける必要があります。

糖尿病神経障害

主に足先や手先の末梢神経が障害されます。その症状は様々で、「足のしびれ」「足がチクチク痛い」「こむら返り」「やけどや怪我の痛みに気づかない」などです。そのほか胃腸障害(下痢や便秘)、顔面神経麻痺、立ちくらみ、発汗異常など、いろいろな症状が現れてきます。

糖尿病腎症

腎臓は血液を濾過して体内の老廃物を尿として排出する臓器で、水分(体液量)の調整を行い、タンパクなどの体に必要なものは排出されない仕組みになっています。腎症が進行すると、微量アルブミンやタンパクが尿に漏れ出てくるようになります。だんだん尿が作れなくなってくると、やがては人工透析と言って、機械で血液の老廃物を濾過し、人工的に尿をつくらなければならなくなります。現在、人工透析になる原因の第1位が、この糖尿病性腎症になっています。この合併症も自覚症状が無いままに進行しますので、早期に発見するために、定期的に尿検査する必要があります。

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